11月1日から2015年1月4日まで「ティム・バートンの世界 THE WORLD OF TIM BURTON」が、六本木・森アーツセンターギャラリーで開催されます。

2009年11月にニューヨーク近代美術館(MoMA)から始まった「Tim Burton 展」は各地をまわり、2014年3月に再構成された「ティム・バートンの世界」が、チェコ・プラハでスタート。今回は待望の日本初上陸、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』『アリス・イン・ワンダーランド』など数々の名作を手掛けた、みなさんご存知ティム・バートンが制作した油絵・スケッチ・未公開映像作品・オブジェなど約500点が展示されます。


無題(墓ずきんちゃん) 1981(27.9×39.4cm)ペン・インク・マーカー・色鉛筆・紙 (c)2014 Tim Burton

tampen.jpは、短編を扱うWebメディアですので、今回はティム・バートンの短編をご紹介したいと思います。

ティム・バートンはCalifornia Institute of the Arts(カルアーツ)に通っていた学生時代の1979年に、Stalk of the Celery Monsterという全て鉛筆で描かれ、8mmフィルムで撮影さた約1分半の短編アニメーション作品を制作しています。この作品は、ウォルト・ディズニー社へ入るきっかけになったようです。そして1982年にウォルト・ディズニー社で制作した『Vincent』が彼の最初の作品と言われており、こちらは約6分のモノクロストップモーション作品。すでにデザインやアニメーションが現在へと続くスタイルに確立されています。


画像:『Vincent』 http://www.timburtoncollective.com/ より

その後、彼は短編の実写作品を制作します。2012年に公開された長編アニメーション映画『フランケンウィニー』も、1984年に制作された短編実写映画『フランケンウィニー』のリメイクでした。そうして数々の有名な長編映画制作に入っていくわけですが、実は近年制作された短編アニメーション作品が存在します。「Tim Burton 展」ではその上映展示もあったので、今回の「ティム・バートンの世界」展でも関連展示があるかもしれませんが、ビジュアルブックとしても発売している『ステインボーイ』の短編アニメーションが、Flinch Studioにより2000年に制作され、公開されています。全6編をオフィシャルに観ることが可能。こちらです。

「え・・・これがティム・バートンの作品?」という賛否両論ある作品ですが、ちゃんとオフィシャルです。音楽もダニー・エルフマンだし・・・

ちなみに、「ティム・バートンの世界」ワールドオフィシャルサイト(http://www.timburton.com/)は日本版とつくりが異なっており、このステイン・ボーイを十字キーで操作してティム・バートンの絵が飾られた美術館内を散策できる楽しい仕様になっていますので、ぜひ訪問してみてください。ステイン・ボーイですので、じっとしていると床に「シミ」が広がっていきます。

日本初上陸の「ティム・バートンの世界」展、楽しみですね。ティム・バートンといえばハロウィンにクリスマス、この時季にもピッタリです。東京開催終了後は、大阪へ巡回予定だそうですので、関西の方もお楽しみに!


「ティム・バートンの世界」
http://www.tim-burton.jp/

会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)
期間:2014年11月1日(土)~2015年1月4日(日)
入場料:一般1,800円 高校生・大学生1,300円 子供(4歳~中学生)800円 ※価格は全て税込。
主催:フジテレビジョン/東京新聞/WOWOW/森アーツセンター

ティム・バートンの世界(大阪開催)
期間:2015年2月27日(金)~ ※予定
会場:イベント・ラボ(グランフロント大阪 北館ナレッジキャピタルB1F)