こんぬつわーーーーーーーー。
水尻自子でっす。あけましておめでとうございます!
あのー、また行ってきちゃったんです。
あれ、あのー、ほら、ほれ、ほれほれ
ベルリンの国際の映画の祭り的なやつー。
そう、ベルリナーーーーーーーーレ!
まさか、そう、そのまさか。
うそ、イヤン、まさかまさかのーーーー?
去年の『かまくら』に続き、
今年は『幕』が短編コンペにイーン
してしまったわけです。キャー
去年、ひとりで飛行機を乗り継ぐのが恐すぎて
行くのをためらいにためらってようやく行った私ですが
(去年のレポートはこちらから)
一回経験した私は去年とおおー違い!
もーひとりで行けるモン!!!
と意気揚々とベルリンに向かったのでした。
ということで…
着いたーーーーーーー!!!!!
これ去年の!
着いたーーー的な写真がなかったんで、去年のでもいっかなーって。
髪型も変わってないし。コートが違うくらいで。
いやいや!
だめですね。ちゃんとやりましょう。
では改めまして、
着いたーーーーーーー!!!!
着いたの夜だったんでね。
暗闇&逆光で顔がまったく見えませんが笑顔です。たぶん。
今年もこのベアーが街のあちこちで出迎えてくれましたヨ。
会いたかったベアーーー!!
さてと、さっさと映画祭へ移りましょう~。
毎度おなじみ、メイン会場のBerlinale Palast前にて。
今年のオフィシャルバッグを掲げております。
ベルリナーレのバッグは毎年かなりデザインが違うようで
去年は厚い布生地のトートだったのですが
今年はなんと麻生地。アサ!どー見てもサマーバッグ!
2月のベルリンでの違和感は否めないものの、
かわいいので良しとしましょう。ただ肩にかけて持ち歩いてると
コートが麻の繊維だらけになるので気をつけたい。
ちなみに上の写真、チェキで撮ったものです。
(一眼カメラは重くて持ってくるの嫌だったので置いてきました)
今回はこの劣悪画質の写真を挟みながらお届けして参ります。
着いて翌朝、Berlinale Shorts(短編部門)の朝食交流会なるものへ。
作家や関係者があつまって、モグモグしながらおしゃべり。
招待状に『幕』のスチルが使われたんですよ~
©Heinrich Voelkel
ビュッフェモーニングが大好きなわたし。嬉しそうですね~
今回も海外配給担当カルトブランシュの岡本さんと一緒ですよ。
岡本さんに助けられながら、なけなしのミニマム英語力で
他の作家さんたちとも交流できたー!(水尻成長ポイントその1)
そしてBerlinale Shortsは今年で60周年(還暦!)だそうで
皆でバースデーソングを歌いました。
ハッピバ~スデ~ ディア Shorts~♪
とっても楽しいインドのお二人と。
チェキで撮ってると、私も私もー!と集まってきた図。
ちょっとした盛り上がりを見せるチェキ。持って来て良かった!
©Heinrich Voelkel
メイン会場前にあるAudiラウンジからの眺め。
上映前にはここで作家たちが軽く飲みながらおしゃべりしたり。
このようにしょっちゅう交流会やレセプションが開催されてました。
さてさて上映にいきましょう―
映画祭の熱気はやはり凄く、短編部門も満席続きです。
©Heinrich Voelkel
どこの会場も大きくて立派なシアターです。
©Heinrich Voelkel
作品上映後に前に出て簡単なQ&A。
なぜかボーッとした顔してますが。眠いのか?
昨年に引き続き、通訳の梶村さんにお世話になりまくってます。
©Heinrich Voelkel
プログラム終了後、監督たちのトーク。
海外の作家さんたちはよく、作品にどういうメッセージがあるとか、
どんな背景があるとか、だからこういうふうに考えているんだ、
ということを熱く語られます。
相変わらず私は自分の作品を言葉で表現することが苦手ですし
そもそも言葉で語るような作品ではないと自分で良く分かっているのに
あまりにも他の人たちに比べて「言葉で語れない」ということに
とても劣等感を持っていました。
今回、他の日本の監督さんのQ&Aを見る機会があり
観客からの「あのシーンはどいういう意味なのか?」といった質問に
その監督さんは「特に意味はないというか、皆さんがそれぞれ
感じたとおりです」というような返しをしていたのを聞いて
私もよく言うなーーーそれ、と思い、ふと
「意味はそれぞれご自由に」というのは
日本人だからこそ、の考え方でもあるのかなー?と思いました。
はっきりとした信仰やメッセージを持って作品をつくるのではなく
まず先にイメージがあって、そして作る。意味はご自由にどうぞ!
先に強いメッセージや意味を持っていたら
受け取り方は自由です、とはあまりならなそう。
もちろん、どっちが良いというわけではなく
ただ単純に考え方の違いなのだなーーーと実感しました。
なので、言葉での表現力がすこし乏しかったり
はっきりとし意味を決めていなかったりするのは
劣等感を感じることではないのだ!と
自信をもって納得できた気がします。(水尻成長ポイントその2)
ま、言葉で伝えられることに越したことはないですが!
再び夜のベアー。ぼわーん
よく見るとベアの手の下に浮かんでいる私の首。
自分の上映に立ち会いながら、レセプションや取材をこなしつつ、
他の作品を見に行ったりと結構なせわしないスケジュールで
あっという間に一日がすぎていきます。
しかも毎日どっかでパーティーやってるよ~
皆すごい体力だわ~
©Heinrich Voelkel
今度は皆で写真撮るよー!集まれーーー!
パシャリ!
©Heinrich Voelkel
短編監督のグループ写真。良いですなー。
この短編の監督さんたちとは上映やレセプション、パーティーなどで
何度も顔を合わせていたのでなんだか皆仲良くなって
仲間意識が生まれてたような感じ。
私でさえそう思ったので、不自由なく英語で会話できたら
もっともっと楽しいんだろなーーーーー!!!と思いました。
もちろん全員がすっごく社交的というわけではないと思うし
もの静かな人や、シャイな人もいるし
よく喋るけどふとしたときに寂しげな顔をしていたり
あー同じように不安を抱えながら作品を作ってる人たちなんだなーと
感じることもありました。
そりゃ同じ人間なんだから当たり前なんだけど、
直接話したり、顔をみたり、同じ場所に居て
初めてちゃんと実感できることでもありました。
今回のベルリン、水尻はいろいろ感じちゃってますねー。
どうしちゃったんでしょう。
さてさて、あっというまに授賞式の夜です。
セレモニー会場に向かう前に、オフィスに集合!
短編部門ディレクターのマイケさん。
「もし授賞式で名前を呼ばれたら、こうしてね~」
と身振り手振りでレクチャーをしてくれます。
皆、内心ドキドキ。。
そして全員でゾロゾロと会場に歩いて行きます。
会場前のレッドカーペットは人だかりだ~。
へへーん、これがあるから入れるゾーイ。
©Heinrich Voelkel
会場内に入り、写真とりますよゾーン。
まわりが皆にこやかな中、ひとり緊張した面持ちの私。
総スワン柄のくせに。
笑顔になってたつもりなんだけどなーおかしいなー。
2階からレドカーペッツを眺めてると
著名な方々が続々と入ってきますよー。
華やかったらありゃしない!
ここらへんで「なぜここに居る自分!!!」感がMAXに。
©Heinrich Voelkel
アワードセレモニーが始まりました。
最初に短編の受賞作が発表されます。
©Heinrich Voelkel
まず名前を呼ばれたのは、私の隣の隣に座っていた瀬戸桃子さん!
今年から新設されたアウディ賞!
ほんとうにおめでとうございます!祝!!
©Heinrich Voelkel
そしてそのあと私が目を奪われたのは
金熊賞を受賞した監督さんのファッション。
ん?コート?授賞式で?トレンチ?コート?
スーツでもなくタキシードでもなく。アウターーー?
でも似合っててすごく格好良いのです!様になってると言いますか。
普通は脱ぎますコートは。会場入ったら。即座にクローク預けますよ。
さすが金熊を獲る方はファッションセンスまで優れている。。素敵!
もー私はこのファッションセンスに脱帽するばかりで
受賞コメントとか全然聞いてなかったですー。
©Heinrich Voelkel
アウディ賞の瀬戸さん、銀熊賞のJoanna Arnowさん
金熊賞のNa Young-kilさん。祝!祝祝祝!!!
授賞式後、エントランス近くではシャンパンが大盤振る舞い。
祝い酒といったところでしょうか。
私にも一杯くださいな~
岡本さんFacebookの写真より
どデカスパンコールをあしらった激カワスカートの岡本さんとパシャリ。
2年連続でこの大きな映画祭に参加できたのも、
配給担当してもらっているカルトブランシュさんのおかげです。
本当に本当に感謝です。
さいごに、正直に、すごく正直に言います。
受賞できなくて結構くやしかったー!!!
賞なんて運でしかないから、知らんもんねスタンスだったのに
今回だけは、いざ受賞できなかった瞬間、どこからか
「なんか、、、く、く、くやしいよお~~~」
という感情がムクムクと沸き上がりました。
それは、前回ノミネートされた「かまくら」より
自分で納得できる良い作品を作れたという少しの自信を持って
この映画祭に参加していたからだと思います。
賞を獲るために作品を作っているわけではまっっったく無いけど
この悔しいという気持ちが、また次の作品に繋がるはずだと思いました。
また来たいもん!ベルリン!
ということで、
珍しく映画祭でいろいろなことを学び、感じ、
なんだか成長した水尻。
ご褒美に寿司を食べましょう。
一度外国で寿司たべてみたかったーーーーー!
そして予想外に美味しかった!!
カイワレかわいーーーーー!
SUSHIレストラン Ishin http://www.ishin.de/
お昼時はめちゃ混んでて行列まで出来てるので、
ちょっと早めに行くのが吉!
ご拝読ありがとうございました。
おわりー
第65回ベルリン国際映画祭
Die 65. Internationalen Filmfestspiele Berlin (Berlinale)
https://www.berlinale.de/en/HomePage.html