昨日(2014年8月25日)より京橋のギャラリーart space kimura ASK?にて始まった、アニメーション作家水尻自子さんの個展「わからないでもない感触」で、ついに水尻さんの新作『幕』が公開されました。

2012年に同ギャラリーで開催された「ASK?映像祭」で『布団』が大賞を受賞した水尻さんは、翌年副賞である個展にて『かまくら』を発表。『かまくら』は第64回ベルリン国際映画祭短編コンペティション部門にノミネートされるなど、『布団』に続く代表作となりました。
そして今回、「感触」と「感触の連鎖」に焦点を置いたこの2作に続く3部作の最後の作品、『幕』が公開。前2作とコンセプトは同じであるものの、より具体的なモチーフを描いたり、「日常では交わることのない日常」を融合させたりという実験に意欲的な作品となっており、全く新しい世界が構築されています。

水尻自子『幕』トレーラー

今回は、個展「わからないでもない感触」にいち早くお邪魔し、出来立てホヤホヤの新作『幕』について、水尻自子さんにお話を伺いました!


写真: 水尻自子監督

それでは、水尻さんのインタビュー動画をご覧ください。なお、新作『幕』は、個展開催(インタビュー実施)数時間前の完成となりましたので、そういうテンションになっております。水尻さん、お疲れさまです。新作完成、おめでとうございます!


写真: 今回販売している『幕』原画のうちの1点


写真: 1点モノのアニメーションが入ったデジタルフォトフレーム(販売中)

インタビュー動画内で「来て欲しい!」を連呼していた水尻さんですが、水尻さんの作品は本当に「ただ日常生活をしているだけでは決して出逢うことのできない」、我々の五感に新たな刺激を与える作品です。
柔らかな色使いや線、そして独特な時間感覚で紡がれるアニメーションは、観る者の呼吸さえもコントロールするかのよう。『布団』『かまくら』『幕』の3部作、ぜひ続けて観比べてみてくださいね。


水尻自子 Yoriko Mizushiri
「 わ か ら な い で も な い 感 触 」
http://www2.kb2-unet.ocn.ne.jp/ask/2014/mizushiri_yoriko.html

たわいのないモチーフ、わからないでもない感触。
それらがなんだか繋がっていく、「感覚と連鎖」を軸にしたアニメーション作品の上映。

2014年8月25日(月) ~ 9月6日(土)
open: 11:30~19:00(日曜休廊、最終日は17:00まで)

会場: art space kimura ASK?(2F)
http://www2.kb2-unet.ocn.ne.jp/ask/