カバービジュアル:星加曜


tampen.jp主催トークイベントトーキング・ヘッズ・オン・アニメーション hosted by tampen.jp 第3回「アニメーションにおける「演出」の真髄」」が、9月30日(土)渋谷区・松濤のディジティ・ミニミにて開催。監督最新作であるテレビアニメ『スキップとローファー』が話題を呼んだことも記憶に新しいアニメーション監督の出合小都美と、『ブッチギレ!』『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』など数々のテレビアニメを手がけてきた、おなじくアニメーション監督の平川哲生が登壇する。

ふたりの現役アニメーション監督による証言をもとに、「アニメ」制作における「監督」「演出家」の実像に迫るとともに、視聴者の心をつかむ「演出」の秘密をひもとく。

また、イベント参加チケット購入者は、イベント専用Discordサーバーに招待される

イベントの詳細は以下。


【概要】

アニメーションにおいて「監督」あるいは「演出家」の固有名は、しばしば、なかば「作者」と同等の意味をもって語られます。しかしながら、日本の「アニメ」——とりわけテレビシリーズ——のように複雑に組織化された分業体制のもと制作されるアニメーションに限れば、その達成を属人的に還元することは制作実態と乖離しているといえるでしょう。

そこで当イベントでは、「月刊アフタヌーン」にて連載中の高松美咲による同名マンガを映像化したテレビアニメ『スキップとローファー』の監督をつとめたことでまさにいま注目をあびる出合小都美氏と、『ブッチギレ!』『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』など数々のテレビアニメで監督を歴任してきた平川哲生氏のおふたりをゲストにお呼びし、「アニメ」制作における「監督」や「演出家」の実像に迫るとともに、視聴者の心をつかむ「演出」の真髄をひもときます。

【「トーキング・ヘッズ・オン・アニメーション」とは?】

「わたしの——87分間におよぶ狂乱のトーキング・ヘッド」

——映画『スイミング・トゥー・カンボジア』(1987年)より、スポルディング・グレイの独白

アニメーションは現在、テレビショー・映画・広告・美術・ビデオゲームなど、さまざまな領域にまたがり、足場となる技術を一定ていど共有しつつも、各領域ごとに異なる美意識や歴史を形成しています。そのいっぽうで——あるいは、そうであるがゆえに——アニメーションにまつわる「語り」は、それぞれの領域にとどまらざるをえず、断片化しているといえるでしょう。

アニメーションについて専門領域や立場に囚われないで対話し、コンフォートゾーンの外へ冒険に出ることを恐れない。そんなひとたちのための、小さくとも、オープンでフレンドリーな場をつくりたい。大げさに聞こえるかもしれませんが、それこそが「トーキング・ヘッズ・オン・アニメーションhosted by tampen.jp」(以下、THoA)の出発点だったようにおもいます。

THoAは、月イチていどの開催をめざしています。毎回ゲストを招いて、さまざまな角度からアニメーションについて話します。

また、イベント参加者専用のDiscordサーバーを設置して、事前に質問や話題を募集したり、イベント中にリアルタイムでチャットを書きこんでもらうことで、壇上とフロアが積極的に対話しながらトークを展開していきたいと考えています。

それだけでなく、イベント終了後もDiscordサーバー上で意見交換や雑談をおこなえるよう、交流用のチャンネルもいくつか用意しています。

サイバースペースと実地を往復しながら、アニメーションについて語るためのことばを磨きあげていく。それこそが、THoAの目的といえるかもしれません。

このように書くと、かた苦しいイベントを想像するかたもいるかもしれません。けれども、心配はいりません。フロアとの対話を大切にするということは、臨機応変に話題を転がすための「ゆるさ」が肝心だからです。

したがって、THoAのことは「アニメーションについて、ゆるく、だけど真剣に語る」イベントというふうに考えてください。

はたしてTHoAは成功するのか。正直、現時点ではまったくの未知数です。けれども、まちがいなく刺激的な場になる——そんな予感はしています。

せっかくなので最後に、イベントタイトルのゆらいについても、簡単に説明したいとおもいます。

「トーキング・ヘッド talking head」とは、1970年代に、セリフに依存しきった映像作品を揶揄することばとして使われていたそうです。

そうした「トーキング・ヘッド」をイベントタイトルにあえて冠するのは、ほんらいことばでは語り尽くせないアニメーションを、それでもなお、ことばを尽くして語ろうとする当イベントのアイデアをアイロニカルにいいあらわすのに、ぴったりなことばだとおもったからです。

——田中大裕(「tampen.jp」編集長)

【詳細】

▼日程

2023年9月30日(土)開場15:30開始16:00終了18:00(予定)

▼会場

ディジティ・ミニミ(〒150-0046 東京都渋谷区松濤2-11-11 松涛伊藤ビル 2F)

▼出演

出合小都美

平川哲生

▼モデレーター

田中大裕

▼料金

2,000円(税込)

▼主催

tampen.jp

▼協力

ディジティ・ミニミ

【出演者/モデレータープロフィール】

出合小都美(であい・ことみ)

アニメーション監督・演出家。2004年に株式会社マングローブに制作進行として入社。2007年に『BLUE DROP ~天使達の戯曲~』にて絵コンテ・演出デビュー。『ミチコとハッチン』『さらい屋五葉』などに演出家として参加し、その後フリーランスに。主な監督作は『スキップとローファー』『夏目友人帳』(第5・6期)『ローリング☆ガールズ』『銀の匙 Silver Spoon』(第2期)。オープニング/エンディングアニメーションの演出も多数手がけ、近年の代表作は『かげきしょうじょ‼︎』『GREAT PRETENDER』『からかい上手の高木さん』(いずれもオープニングアニメーション)など。


平川哲生(ひらかわ・てつお)

1979年、千葉生まれ。アニメーション演出家・脚本家。主な監督作品は『ブッチギレ!』『この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO』『けだまのゴンじろー』『ゼロから始める魔法の書』『VRアニメ「進撃の巨人」Season 2 リヴァイ編/エレン&ミカサ編』など。初監督の長編アニメ『川の光』がアメリカ国際フィルム・ビデオ祭など国内外の映像祭で受賞。OVAやWEBなど媒体を問わず、また実写やVR・3Dなど手法を問わず演出する。

X:https://x.com/bokuen/


田中大裕(たなか・だいすけ)

アニメーション史研究者。「tampen.jp」編集長。「新千歳空港国際アニメーション映画祭」プログラムコーディネーター、コンペティション短編・長編部門選考委員。2022年には、中国の長編アニメーション『鶏の墳丘』(原題:Chicken Of The Mound)を自主配給。そのほか、インディペンデントアニメーションの上映、イベント企画・運営、執筆など。

X:https://x.com/diecoo1025/


そのほか詳細およびチケット販売:http://tampen-thoa003.peatix.com/