衝撃の卒業制作『肛門的重苦 Ketsujiru Juke』が2014年のザグレブ国際アニメーション映画祭で学生部門のグランプリを受賞するなどして大きな話題を呼んだ作家、冠木佐和子(かぶきさわこ)さん。
tampen.jpでは昨年、菅原信介『MASTER BLASTER』MV制作インタビューもさせていただきましたが、今年の冠木さんのオリジナル作品も注目を集めている話題作ということで、お話を伺いました!
まずはタイトルからしてドキドキ(ハラハラ)してしまう作品『おかあさんにないしょ』をご覧ください!
―― 現在は大学院に通われているんですよね。最近どうですか。
冠木:多摩美という山奥に通いつつ(往復四時間)、
大学院は中国や韓国の留学生が多く、
―― 本作『おかあさんにないしょ』制作に至った経緯と目的を教えてください。
冠木:2014年に開催された、
―― 大学院の課題ではなかったんですね。
冠木:大学院は関係ないですが、制作の指示、
―― 今回はスタッフが豪華ですよね!姫田真武さん(本作では"まーぶるおにいさん"として歌・口作曲を担当)に山田遼志さん、細川晋さん…とアニメーション業界的には衝撃のコラボレーションですが、共同制作に至った経緯を教えてください。作画はいつも通り一人で?
冠木:記憶がおぼろげなのですが、新作どうしたよう・・と思っていたところで、
―― 本作のテーマ「
冠木:もともと、先輩である姫田真武さんの歌やアニメーションや、
―― 姫田さんがご自身以外の作品で歌われているのもまた新鮮です。
冠木:飲み会で、「姫田さんの夜バージョンやりませんか??」
―― 山田さんにはどのような作詞をお願いされたのでしょうか。
冠木:私と山田さんと飲んだり話したりすると必ず下衆トークで盛り上が
―― 細川晋さんによるコマ撮りの演出を入れたのはなぜですか?
冠木:細川さんは、
―― 本作でもまた構成の巧さに圧倒されてしまいますが、
冠木:絵コンテは毎回同様描きませんでした。
―― すでにたくさんの映画祭などで上映されていますよね!
冠木:上映歴ですと、
・ゆうばり国際ファンタスティック映画祭にてプレミア上映
・でび映画まつりVOL.1~夕張ナイト(映画監督 小林でびさん主催の上映イベント)
・TOKYO月イチ映画祭
・タマグラアニメ博2015
・ASK?映像祭2015 ノミネート
・ファントーシュ国際アニメーション映画祭2015 ノミネート
・Sol da Caparica Festival ノミネート
・オタワ国際アニメーション映画祭 ノミネート
・勝山アニメーション・ショウケース 上映
・Indie-AniFes ノミネート
・新千歳空港国際アニメーション映画祭 ノミネート
・Bucheon International Animation Festival(BIAF) ノミネート
となっています。
直近の上映予定ですと、新千歳国際アニメーション映画祭(http://airport-anifes.jp/)と、
タイトルの元となっているテレビ番組を知らない海外の方の反応はどうかしら・・・
写真:グループ展での過去作品・おかあさんにないしょ・新作の原画展示の様子
―― 今後の活動予定を教えて下さい。そろそろ修了制作でしょうか?
冠木:今の時点ではまだ発表できないのですが、
突き抜けた路線と一定に保たれたハイクオリティなデザイン・作画・構成力で誰にも真似できない作品を作り続けている冠木さん。海外でも認知度が高まっており、ますます目が離せませんね。商業作品・修了制作ともに楽しみです。冠木佐和子さん、どうもありがとうございました!
冠木佐和子
http://uykom.exblog.jp/
姫田真武(ズンマチャンゴ)
http://zunmachango.wix.com/zunmachango