メイン画像:山下理紗『螺旋のクオリア』


tampen.jp主催の上映会「アニメーションの<いま>を知る――「キャラクター」という宇宙」が、7月21日(土)22日(日)の二日間、東京・渋谷のディジティ・ミニミで開催決定しました。上映作品は二日間とも共通です。上映後には、ゲストをお招きしたアフタートークをおこないます。

21日のゲストは、批評誌『クライテリア』副編集長・野村崇明さんと建築家・奥泉理佐子さんです。おふたりは、新千歳空港国際アニメーション映画祭フェスティヴァルディレクターやアニメーション配給会社ニューディアーの代表を務めるアニメーション研究・土居伸彰さんがオーガナイズした「GEORAMAアニメーションスクール」を受講しておりました。おふたりはアニメーションプロパーではありませんが、とてもユニークな作品分析をされていて、ぜひアフタートークをお願いしたいと考えた次第です。

22日のゲストは、視覚文化評論家・塚田優さんと作曲家・灰街令さんです。塚田さんは、『美術手帖』などで執筆されている批評家です。塚田さんは、公募論文の受賞がきっかけで批評家デヴューされました。その受賞論文の表題が「キャラクターを、見ている。」。塚田さんは先行する、批評家・黒瀬陽平さんの論文「キャラクターが、見ている。——アニメ表現論序説」の批判的検討をとおして、「キャラクター」論のアップデートを計りました。そして灰街さんは、そうした塚田さんの論文をさらに、アップデートしようとを試みました。その論考が「キャラジェクトの誕生」です。灰街さんの専門領域は作曲ですが、批評家・佐々木敦さんがオーガナイズする批評再生塾に参加するなど、縦横無尽にジャンルを横断する批評活動をおこなっています。「キャラクター」をテーマとした上映のアフタートークには、もってこいのおふたりだと考えております。

さて、以上がゲストの紹介になりますが、もしかすると違和感をおぼえるひともいるかもしれません。それというのも上映作品の作者が不在だからです。もちろん、作者によるメイキングトークには、大いに価値があります。なにより、作者をゲストに招くほうが集客も簡単です(笑)。それでもなお私たちは、上映会という場が、スリリングなコミュニケーションを生みだす場として機能することを願っています。そして願わくは、作者すら気づいていない作品のポテンシャルを掘り起こすきっかけとなれば幸いです。

なおご入場には、事前にインターネットによるお申し込みが必要となります。ご注意ください。ただし、アフタートークにかんしては、YouTubeのtampen.jp公式チャンネルにてライヴ配信を予定しています。後日、アーカイブも公開予定です。その他の詳細につきましては、下記のイベント詳細をご確認ください。それではみなさま、お誘い合わせのうえぜひ、上映会に足をお運びください。心よりお待ちしております。


【イベント詳細】
アニメーションの<いま>を知る――「キャラクター」という宇宙

日本のマンガやアニメのイメージを導入したアートは、「ネオ・ポップ」の繁栄を経験していまや、「キャラクター・アート」とも形容可能な一大ジャンルとして定着したといっても過言ではないだろう。そうしたムーヴメントはとうぜんのように、短編アニメーションの領域でも認められ、個別の作品については、映画祭などで高く評価されている。しかし、それらのアニメーションを俯瞰的に検討する機会が、いままではなかった。そこでtampen.jpが、「短編アニメーションの〈いま〉を知る」と題した上映企画の第一弾として、ヴァーチャルYouTuber文化の勃興など、新たなパラダイムが起こりつつある「キャラクター」の宇宙 universeを、上映とゲストによるトークをとおして、再観測する催しを開催する。

久野遥子『Airy Me』

前田結歌『正太郎』

相磯桃花『momoka 3』

星夢乃『YUMTOPIA』

山下理紗『螺旋のクオリア』



【日時】
 2018年7月21日(土)・22日(日)
 17:00開場17:30上映19:20終了予定
【会場】
 ディジティ・ミニミ 〒150-0064 東京都渋谷区松涛2−11−11 松涛伊藤ビル 2F
 京王神泉駅より徒歩6分
 渋谷駅より徒歩15分
【定員】
 各回30名
【料金】
 2,000円
【お申込み】(Peatix)
 21日(土)→http://peatix.com/event/398635
 22日(日)→http://peatix.com/event/398639
※入場には事前のお申込みが必須です。ご注意ください。

【上映作品】
●『どんどんカタストロドン』
 くわがた/2012年/1min44sec
●『Airy Me』
 久野遥子/2013年/5min31sec
●『正太郎』
 前田結歌/2014年/5min31sec
●『momoka 3』
 相磯桃花/2014年/4min30sec
●『momoka exseeeeess‼︎』
 相磯桃花/2015年/3min10sec
●『ゆきすすみさりゆき2.0』
 くわがた/2015年/1min30sec
●『私には未来がある』
 大内りえ子/2016年/15min17sec
●『YUMTOPIA』
 星夢乃/2017年/4min7sec
●『螺旋のクオリア』
 山下理紗/2018年/5min29sec

※上映後にゲストによるアフタートーク(50分)を予定しております。
※上映作品は予告なく変更となる場合がございます。

【ゲスト情報】
21日(土)野村崇明(批評誌『クライテリア』副編集長)×奥泉理佐子(建築家)
22日(日)塚田優(視覚文化評論家)×灰街令(作曲家)

【主催】
 tampen.jp
【協力】
 ディジティ・ミニミ
【お問い合わせ】
 info@tampen.jp