それはやがて、ミライへと繋がってゆきます。
2010年度から始まった「若手アニメーター育成プロジェクト」、通称「アニメミライ」の本年度版が、今年も全国で3月1日から期間限定でロードショー開始されました。

「若手アニメーター育成プロジェクト」とは、一般社団法人日本アニメーター・演出協会(JAniCA)が文化庁より委託を受け、文化芸術振興のためにスタートさせたもの。若手アニメーターの人材育成を目的に、国から潤沢な資金と、若手がベテランから技能を取得するための機会が提供されます。

具体的には、若手アニメーターが中心となって制作する、テレビアニメ1話分のアニメーション企画を公募。採択されれば、制作予算として3800万円を無返還で提供。完成した作品の権利も、制作者(制作会社)へと完全に譲渡されます。

2010年度に「プロジェクトA」の名称で始まった本プロジェクトは、翌年より「アニメミライ」と通称名を変え、これまでに12本のアニメーションを世に発表してきました。特に、昨年ウェブで全編が公開され、大きな話題となった『リトルウィッチアカデミア』は、その大きな成功例と言ってもよいでしょう。

ドタバタアクションから文芸、キッズアニメ、そしてシリアスなSF、サスペンスまで、バラエティ豊かな作品が揃えられて来たのも「アニメミライ」のユニークさの一つ。遂にロードショーが開始された「アニメミライ2014」も、自主制作した『ペイル・コクーン』で高い注目を集め、『イヴの時間』『サカサマのパテマ』で知られる吉浦康裕監督の『アルモニ』、『ドラえもん』を長らく手がけていたベテラン、渡辺歩監督による『大きい1年生と小さな2年生』、マッドハウス出身で、今回はシンエイ動画とタッグを組む今井一暁監督の『パロルのみらい島』、STUDIO4℃が手がけ、『機動戦士Ζガンダム』『ベルセルク 黄金時代篇』『PSYCHO-PASS-サイコパス-』などハードな作品への参加で知られる恩田尚之が監督する『黒の栖 -クロノス-』…と、ユニークな世界観から硬派なものまで、様々な作品がラインナップされています。

20代のアニメーターたちがじっくりと作り上げた映像を思いっきり堪能できる、素敵な春の花々たち。今年も劇場で、それを目撃しに行ってみませんか? ちなみに、過去「アニメミライ」で上映された全12作品も、全国のTSUTAYAでレンタル解禁中ですヨ! ぜひあわせてチェックしてみて下さいね。


アニメミライ 2014
http://animemirai.jp/

※劇場情報等は上記URLの公式サイトでご確認ください。

記事中画像は上記URLの公式サイトより引用致しました。