現在「ワンダー・フル!!」が絶賛公開中のノンナラティブ・アニメーション作家水江未来さんが先月、イギリスで開催された「第8回フラットパック映画祭(The 8th Flatpack Film Festival)」で、ワークショップを行いました。
その成果が、早くもオンラインで公開されています!

毎年3月にイギリス・バーミンガムで開催されるフラットパック映画祭は、アニメーションだけでなく、ミュージックビデオ、アートフィルム、記録映画、実写映画などの上映や、ワークショップなどのイベントが同時開催される、総合的な映画祭です。

日本からも、トーチカのライトペインティングワークショップの開催や、杉井ギサブロー監督の仕事を追ったドキュメンタリーの上映など、様々な作家・作品が招待されました。

水江未来さんは現地時間3月25日、「カーフ・レトロスペクティブ」という日本のアニメーション制作スタジオCALF(カーフ)回顧上映イベントの中で、ハンドドローイング(手描き)アニメーションのワークショップを行いました。ワークショップに参加した生徒たちは、各々の静止画イメージに流動的な動きをつけるという挑戦を3時間という短い時間の中で成し遂げました。

実は、それぞれのアニメーションについているサウンドはトクマルシューゴさんによるもの。「それらの原点を追求するような」という点で、両者が心地好く絡み合っています。
水江未来+トクマルシューゴといえば、現在も”毎日増殖し続けている”こちらの記事も今話題です。

【何が起きている!? トクマルシューゴ特設サイトに掌編アニメが続々到着中】

もはや、世界に求められる存在となっており、ジャンルとして確立したとも言える水江未来スタイルのアニメーション。「好きな形を、好きに変化させる」という自由な手法は、作り手の個性を存分に引き出します。
今回の成果作品にもそれが表れていますが、つなげてみるとなんだかまとまってひとつの作品になっているから不思議。ワークショップの楽しさも伝わってきますね!

水江未来さんのこれまでの作品集と新作『WONDER』が一度に観られる「ワンダー・フル!!」は、横浜シネマ・ジャック&ベティでの上映が、本日4月4日(金)20:45の回で最終となり、地方巡回を始めるそうです。全国各地にお住まいのみなさん、忘れずチェックしてくださいね!


水江未来監督作品 『ワンダー・フル!!』
2014年4月12日(土)よりテアトル梅田京都シネマ他順次全国上映

公式サイト: http://wonder.calf.jp/wonderfull/
配給: マコトヤ+CALF

(c) 2014 CALF


フラットパック映画祭
http://www.flatpackfestival.org.uk/