もはや説明不要! な東京ディズニー・リゾートの感動的なTVCM「夢が叶う場所」や、新海誠監督によるZ会の瑞々しいTVCM「クロスロード」など、企業CMに、本格的なストーリーを伴う短篇アニメーションを導入するケースが増えてきています。時に世界中の視聴者をも惹き付ける「ショートフィルム」風短篇アニメーション。今回の記事では、そんな注目作を新たにふたつ、ご紹介いたします!
まずは3月末に公開された、東京ステーションシティによるショートフィルム『時季は巡る ~TOKYO STATION~』。
大正3年……1914年12月に開業した東京駅は、今年で(何と!)100年目を迎えます。東京駅は近年リニューアルされ、かつての趣を取り戻す復原工事も行われたばかり。こちらを舞台に、父と娘の時を越えた絆を描き出すのが、ショート・フィルム『時季は巡る ~TOKYO STATION~』です。
制作は、大手アニメーション・カンパニーの一つであるA-1 Pictures。ミュージシャンのさかいゆうさんの楽曲「時季(とき)は巡る」を下地に、本格的かつ切ないストーリーが展開されています。現在は30秒のPVが公開されているのみですが、フル・バージョンは早くも5月に公開が予定されています。まだご覧になっていない方は、今すぐチェック!
そしてもうひとつ。同じ東京を舞台にしてはいますが、一転してダークかつスタイリッシュな趣を見せるこちらは、ヤマハ発動機によるアニメーション・シリーズ『Master of Torque(マスター オブ トルク)』。
実は自動車業界とアニメーション・フィルムのコラボレーションは以前から多彩で、片渕須直監督によるトヨタ自動車とのコラボ『約束への道』や、テレビアニメにまで発展したGAINAXと富士重工業による『放課後のプレアデス』などなど、多数の作品が生まれています。
今作は、2017年の東京を舞台に、様々な黒い思惑が飛び交うサスペンスが展開されます。特に、疾走感と緊張感が交錯するバイク走行のシーンは見事です。物語の舞台は東京の様々な道路、地域、そしてスポット。公式ウェブサイトでは、アニメーションに登場した東京の名所が詳しく解説されています。
残念ながらスタッフはオフィシャルには公開されていませんが、こちらは『スケアクロウマン』で知られるシモグミの手によるものです。現在のところ、全4話構成とアナウンス中。Episode 2は5月16日公開予定です。
近年のコマーシャル分野では、単にモノ、ではなく、人と商品の繋がりや物語を突き詰めてゆく新しい傾向があります。そんな消費者と商品を繋ぐ、特別な「物語」から生み出されたアニメーションたち。あなたの日常の特別なストーリーにも、なりえるかもしれませんよ!
『時季は巡る ~TOKYO STATION~』
http://www.youtube.com/watch?v=W2znMGuvhiw
http://a1p.jp/news/787/
『Master of Torque(マスター オブ トルク)』
http://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/mt/