2014年5月8日(木)、新宿ネイキッドロフトで開催された「喋りたい人 Vol.10」のゲストとして、インディペンデント・アニメーション界で進撃を続ける水江未来さんが登場しました。
「喋りたい人」は、漫才コンビ「キングコング」の西野亮廣さんが「喋ってみたい人」もしくは「喋りたいことをキチンと持ってそうな人」を一人招き、一対一で喋るという新しいトークライブ。ライブの様子は、ニコニコ生放送でLive中継されますが、直接会場で閲覧することも可能です。
(写真: 会場、新宿ネイキッドロフト)
トークは、水江さんと西野さんが知り合った経緯の説明から始まりました。過去、コンサート1公演に20万人の観客を動員した記録を持つ、あのミュージシャンの方が、現在も各地で劇場公開中である水江さんの映画『ワンダー・フル!!』を観て西野さんに勧め、西野さんも実際に劇場に足を運んだところ、感銘を受けたのだそう。『ワンダー・フル!!』は、本当に様々な方に観られているのですね!
「アニメーションって何?どういうこと?」というところから、まずは水江さんのショーリール(作品サンプル集)上映。普段、「アニメーション」を観ない方たちに、これまで上映されたことが無いような場所で、水江さんの「ノンナラティブ・アニメーション」が上映されているという事実・・・それもこれも水江さんが何年もかけて地道に作品を制作し続け、発表し続けてきた成果。非常に感慨深かったです。
そして、水江さんの活動にひとつの大きな転機を与えた、「全てを肯定してくれる」故・片山雅博先生についてなど、アニメーション制作をめぐるお話から、トーク内容は「お笑い番組」へ・・・業界内では有名なのですが、実は、水江さんは大のバラエティ番組好き。その詳しさは群を抜いています。お笑いとアニメーション制作の共通点から、参考にしている点など、水江さんならではの面白いお話を聞くことができました。なんと、国際映画祭出品作品制作を漫才コンテスト「M-1グランプリ」を参考に行っていたとか・・・。一見「?」ですが、お話を聞くと「なるほどー!」となる興味深い視点は、さすが世界の水江未来。ずっと気になっていたお笑い番組の裏話など、出演されていた西野さんご本人に聞くことができて、水江さんにとっても楽しい時間になったようです。
トークライブ終了後、水江さんに感想をいただきました!
水江未来:
僕は、お笑い好きでバラエティ番組好きなんで、キングコング西野亮廣さんとのトークライブはすごい盛り上がっちゃいました!映画祭に挑戦するアニメーション作家の作品作りと、M1グランプリに挑戦する漫才師の漫才作りは、いろいろ共通点があることが分かりました。西野さんのアヌシー挑戦をサポートしていくことになりそうです。これから面白いことが起きそうな予感!
そう、西野さん、「アヌシー国際アニメーション映画祭参戦」の目標を公言していました。上の写真で水江さん(右)が持っているのが、絵本作家としても活動されている西野さん(左)が描かれた絵本『オルゴールワールド』。細密なテイストは、水江さんの仕事と通じるものがあります。多才な西野さんの活動、楽しみです。
こんな風に、他業界へと広がり、様々な方に知っていただき、関わっていただく、ということは、現在のインディペンデント・アニメーション業界が必要としていることです。各所で花開き始めている水江さんの活動から生まれた新たな展開。今後も注目しつつ、tampen.jpとしても勢力をあげてサポートしていきたいと思います。
喋りたい人 vol.10 西野亮廣(キングコング)【ゲスト】水江未来(アニメーション作家)
ニコニコ生放送で、タイムシフト視聴が可能です。(有料)
http://live.nicovideo.jp/gate/lv177815203?cc_referrer=ch_anime
(番組ID:lv177815203)
絶賛公開中!水江未来『ワンダー・フル!!』公式サイト
http://wonder.calf.jp/wonderfull/
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