『ポンコツクエスト第六章』待望の配信開始！【監督：松本慶祐さんインタビュー】

月に一度のお楽しみ！YouTube「VAP ORIGINAL CHANNEL」で配信されている＜やる気なさすぎ・だけどキュート＞なザコキャラたちが繰り広げる会話系短編アニメ『ポンコツクエスト』。 1月29日に『ポンコツクエスト〜魔王と派遣の魔物たち〜第六章「決戦」』が配信開始されました！待ってました！

うーん・・・今回もやる気なさすぎでカワイイ～！たたみかける会話が絶妙で抜群の面白さ！

監督である松本慶祐（まつもとけいすけ）さんですが、実はtampen.jpコラムニストでもある、植草航さんの作品『やさしいマーチ』で背景の一部を担当されていたって、ご存知ですか？

これはただ者ではない気配・・・。そんな松本さんが制作された『ポンコツクエスト』について、もっと知りたくなってきました！早速、松本慶祐さんご本人に聞いてみましょう！

松本さーん！『ポンコツクエスト』の、制作背景について、教えてください！

松本さん：

『ポンコツクエスト』は、何かキャラクター物のギャグアニメを作ろうと言う事で考え始めたんですが、僕が元々ゲームが好きだったのと、RPGのモンスターだったら色んなキャラクターを作れそう、って事で、ちょっと昔のRPGの世界観になりました。「派遣社員」とか細かい要素はプロデュースしてくれたPie in the skyの新海岳人さんと膨らませたりしてます。ちなみに作品タイトルを決めるのが苦手なので、そこが一番苦労したかもしれないです。

あの、ちょっと懐かしいゲームの世界観が、『ポンコツクエスト』の親しみやすさの理由のひとつですよね！やる気のないザコキャラたちが主人公で、「あー、やっぱりこいつらやる気なかったんだー」っていう。では、1月29日に公開された『ポンコツクエスト〜魔王と派遣の魔物たち〜第六章「決戦」』について教えてください！

松本さん：

今回の第六章は、「派遣されてつらい感」を出したいなと思ったのと、そろそろ戦わせないとな、と思ったので、雪山で勇者と戦う話にしました。ゲーム画面っぽい演出もやりたかったのでやれてよかったです。あと初めて作業を外注と言うか、BGMを他人に作ってもらったんですけど、今まで基本的に一人で作ってたので、修正箇所とか伝えながら「わぁ何これ監督っぽい」と思いました。

えっ今まで音もご自身で制作されていたんですか！多才・・・！！キャラクターボイスも松本さんが担当されていると聞いたんですが、「魔王様」や「武器屋さん」も松本さんの声なんですか？あの絶妙な「掛け合い」や「間」の表現、一体どうやってるんですか？

松本さん：

声は今のところ全てのキャラを自分一人でやっています。一言ずつ録音して、それをヘッドホンで聞きながら次の一言を録音して、それをまた聞きながら次の一言を録音して・・・の繰り返しで会話を作ってます。間とかタイミングも、声を録音しつつリアルタイムで編集してて、台本もその時に喋りながら一行ずつ作るので、録音時に結構時間と脳を使います。声も枯れます。

うわぁ・・・大変そうすぎて、もはや想像できないです・・・。あのやる気のないポンコツさが面白い会話劇は、松本さんの喉を犠牲にして作られていたんですね・・・！
あと、喋りながら台本を作っていたとは意外です！

キャラクターやアニメーションなどは、どうしてるんですか？

松本さん：

キャラクター、アニメーション、背景も自分で作っています。今のところ、まだ絵の使い回しとかをやってないので、絵の方にかかる時間は大体2～3週間ぐらいですかね・・・。アニメーションの勉強とかほぼやって来なかったので、簡単な動きを描くのにも結構悩んで時間かかってしまってます。逆に背景とかキャラクター考えるのは楽しくてリラックスしてやってます。

すごい！作業工程全部合わせると、ほぼ一ヶ月フルに使って制作されているんですね！『ポンコツクエスト』の新作が毎月観られるのは、松本さんの一ヶ月の努力の賜物なんですね・・・。今度から心して楽しむようにします。ポンコツクエストのキャラクター、みんなかわいくて大好きです！グッズ化して欲しいなぁ。

最後に、何かメッセージいただけますか？

松本さん：

tampen.jpをご覧の皆様、そして『ポンコツクエスト』を取り上げて下さったtampen.jp様、本当もう、何ですかね。ありがとうございますと言うか、もう、あれですね。やっぱり、うん、ありがとうございますとしか言えないですね。何か面白い事を言おうと思ったんですが、すいません、もう、何か、真面目な部分がすごい出てしまったと言うか、ほら、松本の「ま」は、真面目の「ま」なんで・・・多少はまぁ、そういう、ね？あるじゃないですか。なので、もう、世界が平和になりますようにって、ただ、それだけです。

こちらこそ、気軽にお尋ねしてしまってなんだか申し訳ありません・・・こんなに真面目にご回答くださるとは・・・。でも、多才で真面目な松本さんが制作されているからこそ、あのような始めから終わりまでずっと楽しい、クオリティの高い作品になっているんでしょうね。ポンコツクエストファンとしては、もう、松本さんの声が枯れませんようにって、ただ、それだけです・・・。 松本慶祐さん、どうもありがとうございました！次回作も楽しみにしています！ヒョード！

『ポンコツクエスト』
http://www.vap.co.jp/ponque/