「Genius Vision-次世代の映像作家たち」とは、CG-ARTS協会が主催する「学生CGコンテスト」受賞経験者を中心に、国内外で高い評価を受ける日本の若手映像作家を紹介する上映イベント。
今年1月と2月に行われる第4回では、岡本将徳さんにフォーカスし、第17回「学生CGコンテスト」で審査員賞を受賞した『BONNIE』など、今までに手がけた短編アニメーション映像が上映されます。
岡本さんの作品の魅力は、切り絵と日常風景の組み合わせによって生まれる、なんともいえない温かさと心地よさ。
『BONNIE』では、紙で作られた人形が都市の風景の中に現れ、まるで妖精のようにひらひらと、時に形を変えながら愛らしく動き回ります。その可憐で儚い佇まいには、疲れた心もホッと癒されてしまうこと間違いなし!
また、おばあちゃん特有の表情、シワの動きなどを切り絵で見事に表現した『ばあちゃん-GRANDMA-』も見逃せません。
さらに、すでに上映期間は終わってしまいましたが、ネット上で観ることのできる『パンク直し』は、自転車屋さんが自転車のタイヤのパンクを直す様子をひたすら淡々とアニメーションで再現してみせた作品。 ただパンク修理をしているだけなのに、いつまでも観ていたくなるような、クセになる面白さがあります。
そう、岡本さんのアニメーションは、私たちに新鮮な“日常の再発見”をもたらしてくれるのです。
街の雑踏も、人の表情も、何気ない動作も、1コマずつ再構築することで、今まで慣れ親しみ過ぎて見えなくなっていたおかしみや哀しみ、憂い、可愛らしさが目の前に立ち上がってくる――そんなアニメーションの魔術的作用を感じさせてくれる作品であるともいえるのではないでしょうか。
岡本さんからは、
「関西で上映していただけるのは貴重な機会なのでとてもありがたい
ネットでも公開している作品ばかりなのですが、
とのメッセージをいただきました。
岡本さんの作品を観た後は、街の景色や友達の顔も、いつもとちょっと違って見えるかも!?
これからの活躍も期待される彼の作品を、いち早くチェックしておきましょう!
Genius Vision-次世代の映像作家たち(第4回)
場所:阪急うめだ本店祝祭広場 アートビジョン
期間:2014年2月12日(水)~2月25日(火)