さて前回はコマ撮りに使うプレビュー装置とはどういうものかをざ
続きましては、この10年で私が実際に使ってきた機材の変遷をご
大学の友人たちと共同で「ホーム」を完成させた翌年の2004年
これが撮影にプレビュー装置を導入した初めての作品です。
この時はデジタルカメラから出力した撮影画面のアナログビデオ出
ソフトウェアは当時CELSYSから発売されたばかりのCLAYTOWNを使っています
このCLAYTOWN、表向きは初心者や子供が対象の安価な入門
ずっとVer.2の登場を待望していたのですが未だに叶わず、残
上記の画像はそうやって実際にCLAYTOWNへ入力したプレビ
少しわかりにくいかもしれませんが、作品本編で使用するのは左の
この方式のメリットは、静止画用デジカメで撮る写真をそのまま使
言わばCMや映画のように35mmフィルムを使う贅沢な現場で、フィルムカメラをデジカメに置き換えて小規模化したようなものと
デメリットは、ビデオ信号をデジタル→アナログ→デジタルと変換
さて話は変わりますが、この頃のデジカメ業界はとある新製品の登
そう、キヤノンの初代EOS Kiss デジタル(2003年9月発売)です。
それまで画質は良いが非常に高価な製品しか無かったデジタル一眼
その画質は私がそれまで撮影に使っていたデジカメとは別次元のク
私は早速このEOS Kiss デジタルを入手し、「コタツネコ」という作品を制作しました。
しかしEOS Kiss デジタルをコマ撮り用のカメラとして使用するには大きな障害があ
当時の一眼レフにはレンズを通して見える映像をリアルタイムで外
一眼レフの高画質は欲しい、しかしプレビュー装置に繋げないので
こうでした。
一眼レフとは別に用意したビデオカメラをくっつけてファインダー
しかもこの方法には見た目以上の大きな弱点がありました。
ご覧の通り、ただでさえ見にくかったプレビュー画面がさらに暗く不鮮明になり、しかも視野の一部は欠けています。これではいかに一眼レフで撮る写真が綺麗とは言え、コマ撮りがや
しかし、作品を良くするためにはどんな手段でも使うのが作家とい
プレビュー装置についての話は次回で最後です。
この後も撮影システムの進化が続きますのでお楽しみに。
それではまた!