皆さんは、堤大介さんってご存知ですか? あのピクサーに所属する日本人社員で、『トイ・ストーリー3』『モンスターズ・ユニバーシティ』の中核を担当した、モノすごいアート・ディレクターさん。そんな堤さんがロバート・コンドウさんと共に監督し制作されたのが、自主制作アニメーション『ダム・キーパー』なのです!

堤大介さんは、高校卒業後にアメリカへ留学。現地の美術大学に入学し、主席で卒業。ルーカス・ラーニング社、ブルー・スカイ・スタジオを経て、『トイ・ストーリー3』の監督であるリー・アンクリッチ氏に招かれてピクサーに入社されました。

それぞれの分野のスペシャリストが集う、日本とは少し違う形でのアニメーション制作。その中で堤さんは、主に作品の光・そして色に携わるアート・ディレクターとして手腕を発揮。その色彩豊かなイラストレーションは、日本でもファンを数多く持ちます。ここまで読んでもピンと来なかったあなた! あの宮崎駿も参加した「旅するスケッチブック」こと、『スケッチトラベル』の仕掛け人だと聞けば、「あっ!」と思う方もいらっしゃるはず。

さて、そんな堤さんが『スケッチトラベル』ロバート・コンドウさんとタッグを組んで制作した“自主制作”短篇アニメーションが、『ダム・キーパー』。2013年末の完成後、早くも国外の映画祭で次々と上映が決まっています。トレイラーを観てみれば、確かに堤さんのアートワーク、そして色彩・光がそのまま動き出したような感動が押し寄せます。むむむ、まだ上の動画を観ていない、だと! ぜひ再生、再生を!

残念ながら(完成直後ということもありますが)、日本凱旋上映はまだ決まっていないみたい(→4/30 17:00追記)。これから『ダム・キーパー』というタイトルを見かけたならば、皆さん、逃してはなりませんよ!

2014年4月30日 17:00追記
……と思っておりましたら、記事公開後ものすごい勢いで、『ダム・キーパー』がSHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2014にて日本プレミア上映されることをtwitterで教えていただきました! 申し訳御座いません……、ありがとうございます! SHORT SHORTS FILM FESTIVALは、日本に2つしかない米アカデミー賞公認の映画祭で(もう一つが広島国際アニメーションフェスティバル)、5月末から東京・横浜などで開催されます。『ダム・キーパー』はCGアニメーション部門のプログラムAにて上映予定。最速は5月31日、表参道ヒルズ スペース オーです! 詳しくは公式サイトをチェックしてね。


『THE DAM KEEPER』
https://thedamkeeper.com/

『ダム・キーパー』日本語オフィシャルFacebook
https://www.facebook.com/thedamkeeperj

DICE TSUTSUMIによる紹介記事
http://www.simplestroke.com/wp/?p=1351

『スケッチトラベル』日本語オフィシャルFacebook
https://www.facebook.com/Sketchtravelj

SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2014
http://www.shortshorts.org/2014/

※画像は公式サイト「ギャラリー」から引用致しました。