東京藝術大学大学院映像研究科の公開講座「コンテンポラリーアニメーション入門」が今年も開催されます。以下概要。
我々の同時代にどのようなアニメーション作家が、どのような意識で作品を制作しているのでしょうか。短編アニメーションは常にアニメーション映像の可能性の最先端を走っています。しかし、実際に製作者や観客の興味の増幅ほど、短編アニメーションを見て知る機会は増えてはいません。まずその基礎知識を共有して、コンテンポラリーアニメーションの見取り図を描くことがこの公開講座の目標です。
東京藝術大学大学院映像研究科では、世界的に「いま」を象徴する作家の作品の鑑賞を中心に、講義を公開で行います。
2009年7月に始まった公開講座「コンテンポラリーアニメーション入門」では、今年東京藝術大学の招聘で、現在イギリスで国際映画祭や美術館・放送等のキューレター、コンサルタントとしても活動しつつ、アニメーション美学を教授しているスザンヌ・バカン氏、岡本忠成が設立しアニメーションの可能性を広げる様々な傑作を生み出してきたエコーの当時の制作スタッフ、そして立体アニメーションを中心に実験的なアニメーションや子ども向けの良質な作品を多数生み出し続けているコ・ホードマン監督をお招きし、特別講座を開催します。
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【開催日時】
第16回講座:2014年7月11日(金)
演題:『クエイ兄弟、失敗の迷宮』
講師:スザンヌ・バカン
上映作品:『ストリート・オブ・クロコダイル』(1986)、『失われた解剖模型のリハーサル』(1988)、『櫛-夢博物館から』(1990)、『イン・アブセンティア』(2000) 全作品35ミリフィルム上映!
開場:午後4時30分〜
講演:1部/午後5時〜午後6時30分 2部/午後6時40分〜午後8時
第17回講座:2014年 7月27日(日)
演題:『岡本忠成の仕事』
講師:山村浩二
パネリスト:保坂純子(人形制作)、田村実(撮影)、篠原義浩(制作)
上映作品:『南無一病息災』(1973)、『虹に向って』(1977)、『おこんじょうるり』(1982)、『注文の多い料理店』(1991) 全作品35ミリフィルム上映!
開場:午後3時30分〜
講演:1部/午後4時〜午後5時30分 2部/午後5時40分〜午後7時
第18回講座:2014年8月8日(金)
演題:『技法、子ども、メッセージ』
上映作品:『シュッシュッ』(1972)、『砂の城』(1977)、『チャールズとフランソワ』(1988)、『悲しみの白クマ』(1992)、『エコの庭』(1997)、『テディベアのルドヴィック:雪の贈り物』(1998)、『55足の靴下』(2011)、『青いビー玉』(2014)
講師:コ・ホードマン
開場:午後4時30分〜
講演:1部/午後5時〜午後6時30分 2部/午後6時40分〜午後8時
注)予告なく演題、上映作品、講師を変更する場合がございます。ご了承ください。
第19回以降、来年度に継続予定。
企画/進行
山村浩二(東京藝術大学大学院映像研究科 教授)
1964年名古屋市生まれ。『頭山』がアヌシー、ザグレブ、広島をはじめ6つのグランプリを受賞、アカデミー賞にノミネートされる。また『カフカ 田舎医者』がオタワなど7つのグランプリを受賞。2011年には日本人初のNFBとのアニメーション共同制作『マイブリッジの糸』を完成。アニメーション作品の国際的な受賞は80を越える。国際アニメーションフィルム協会理事、日本アニメーション協会副会長。
会場:東京藝術大学 横浜校地 馬車道校舎
アクセス:みなとみらい線「馬車道駅」7番出口を出てすぐ
入場無料 事前申込不要(先着順90名)
※満席の場合には立ち見のスペースが無いため、会場の中に入れない場合がありますのでご留意下さい。なお、1階ロビーにて講座の映像中継を用意する予定です。
最新情報は公式ウェブサイトをご覧下さい。
http://animation.geidai.ac.jp/ca/
主催:東京藝術大学大学院映像研究科
共催:横浜市文化観光局
協力:ミドルセックス大学、スティーブン・クエイ、ティモシー・クエイ、英国映画協会、株式会社エコー、東京国立近代美術館-フィルムセンター、MJSTP Films、カナダ国立映画制作庁
会場:東京藝術大学 横浜校地 馬車道校舎
■お問い合わせ先
「コンテンポラリーアニメーション入門」担当:村上、若見
東京藝術大学 大学院映像研究科 アニメーション専攻
TEL: 045-227-6041 / FAX: 045-227-6042
http://animation.geidai.ac.jp/ca/
E-mail: ca_info@animation.geidai.ac.jp