第69回毎日映画コンクールで小野ハナ監督『澱みの騒ぎ』が大藤信郎賞を受賞しました。

1946年に始まった毎日映画コンクール。1962年に設けられた大藤信郎賞は現在では主に実験的なアニメーション映画が表彰対象ですが、歴代受賞者としてはこれまで手塚治虫さん、久里洋二さん、川本喜八郎さん、宮崎駿さん、大友克洋さんなど日本を代表するアニメーション監督が選出されています。

『澱みの騒ぎ（よどみのさわぎ）』
監督：小野ハナ／音楽：對馬樹／サウンドデザイン：髙橋紗知
家の中には二人きり。父の死体と二人きり。記憶も理想も現実も、澱みの下に沈んでる。みんな独り。みんな孤独。

『澱みの騒ぎ』は小野ハナさんの東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修了作品ですが、学生作品の大藤信郎賞受賞はコンクールの歴史上初という快挙。
今回は小野ハナさんに受賞コメントをいただきました。

写真：小野ハナ監督

―― おめでとうございます！受賞の報告を受けた感想は？

小野：　ありがとうございます。すぐには現状を飲み込めず混乱もしましたが、今は嬉しさと、同時にこれからの自分の課題への焦燥感で滾っています。

―― 今後の活動予定を教えてください

小野：　現在制作中の風景抽象アニメーション（※）が3月に完成予定で、その後春からはそれを上映して歩く予定です。グッズも色々と出す予定でおります。Twitterなどで告知しているので、どうぞ見に来て下さい。

※小野さんの個人プロジェクト「銀杏に雨」による短編作品『死ぬならこんな場所でがいい（仮題）』

小野ハナさん、今回は受賞本当におめでとうございます！完成間近の新作、楽しみです。
なお、小野さんはアニメーションコレクティブ「ONIONSKIN」としても活動していますので、そちらも是非チェックしてみてください。

毎日映画コンクール
http://mainichi.jp/enta/cinema/mfa/

小野ハナ（銀杏に雨）
http://ginkgo.raindrop.jp/
twitter
（小野ハナ）@__Onohana
（銀杏に雨）@gin_nan_ni_ame

ONIONSKIN
https://vimeo.com/onionskin