2月21日(土)より渋谷のシアター・イメージフォーラムにて「シュヴァンクマイエル映画祭2015」が開催されます。
「シュヴァンクマイエル映画祭2015」監督メッセージ
"私の全ての映画は、全体主義(トータリテリアニズム)やいわゆる民主主義(デモクラシー)という文明の「裏面(バック・サイド)」において創られました。同時に、これらの映画は想像的なものであり、またこの幻術的な想像力は常に転覆的です。何故なら想像力は、実在(リアル)であることより可能であることを優先するからです。また、魔術的な想像は日本の伝統的な美術や芸術にも見受けられます。これゆえに、私の映画は日本の観客の皆様に受け入れられているのかもしれません。同じく私は、黒澤明監督のサムライ映画や魑魅魍魎に溢れる歌舞伎ないし伝統的な浮世絵などを嗜好しています。 ご覧いただく映画祭のために選定した映画は、私の創作において想像の上位的な地位を示しているものです。何故なら、私は常に、フランスの偉大な詩人シャルル・ボードレールのように、想像力を人間の諸能力の女王と見なしていますから。"
シュルレアリスト、ヤン・シュヴァンクマイエルさんは1934年、チェコスロヴァキアのプラハに生まれました。今回は動かぬものに命を吹き込み、世界が絶賛するシュヴァンクマイエルさんの驚異的なアニメーションの数々を上映予定。長篇デビュー作であり国内外に根強いファンを持つ『アリス』や、妻であるエヴァの絵本を組み合わせベルリン国際映画祭でアンジェイ・ワイダ賞などを受賞した『オテサーネク』、コラージュを駆使しシュルレアリストとしての側面が炸裂する傑作『サヴァイヴィング ライフ』と代表的な長篇3作に加え、カンヌ、ヴェネツィア、ベルリン、アヌシーなど作る作品が軒並み世界的な評価を受ける数多の傑作短篇を合わせ、6プログラム22作品が一挙に上映されます。また、彼の原点ともいえる舞台作品の中でも関係の深いラテルナ・マギカの『魔法のサーカス』からシュヴァンクマイエルが人形演出をした場面を特別上映します。
開催初日である2月21日(土) 11:00からの『アリス』上映後にはヴィヴィアン佐藤さん、ペトル・ホリーさんを招いたトークも行われます。東京での開催後は各地へ巡回予定ですので、お楽しみに!詳細は公式サイトをご覧ください。
シュヴァンクマイエル映画祭2015
http://svank2015.jimdo.com/
開催期間: 2015年2月21日(土)~3月13日(金)
会場: シアター・イメージフォーラム
http://www.imageforum.co.jp/
2月21日(土) 11:00からの『アリス』上映後に トークあり!
出演者:ヴィヴィアン佐藤(美術家/ドラァグクイーン)、ペトル・ホリー(CHEKOGURA)
東京開催後の巡回予定:
3月16日(月)~4月3日(金) シネ・ヌーヴォ(大阪)
4月11日(土)~4月24日(金) 京都みなみ会館
4月25日(土)~終了日未定 神戸アートビレッジセンター
*名古屋シネマテーク(名古屋)、シアターキノ(札幌)など各地で5~6月、順次上映。
3月7日からパラボリカ・ビス(parabolica-bis)でシュヴァンクマイエル関連展示も開催。
http://www.yaso-peyotl.com/
(東京都台東区柳橋2-18-11)
詳細は決まり次第、公式サイトなどで随時お知らせします。
配給:チェスキー・ケー、ザジフィルムズ、ディーライツ、レン コーポレーション
協力:CZECH CENTRE TOKYO、チェコ蔵(CHEKOGURA)、パラボリカ・ビス(parabolica-bis)