第4回　モサモサリペアリング

もう涼しくなってきたと思います。
人形アニメや映像を作る澤田裕太郎です。
『モサモサメモリアル』の第4回目は、撮影を始めようとしたら人形の右肩がいきなり破損したので、急遽「修理」をテーマに短いコマ撮りアニメを作りました。
グリーンバックのセットを見ればわかるように、本来は「合成」をテーマにする予定でしたが、それはまたの機会にします。

写真上にあるのが、モサモサ人形の破損した右肩関節です。
筒と筒を繋ぐ、鉄アレイのようなボールジョイントがブチ切れてしまってます。
これは1年に1～2回くらい起こる現象で、前触れも無くポキッといきます。
ちなみに、僕が人形の関節に使用しているのは「せぼね君」という文房具です。

共栄プラスチック株式会社　せぼね君吸盤付 10連
http://kyoei-orions.com/products/detail.php?product_id=714&category_id=55

これは固定力が高くてポーズが決めやすいのですが、そのせいか筒と筒を繋ぐ鉄アレイのようなボールジョイント部分が写真のように破損する事故が稀に起こります。動画の中でペンチを使ってジョイント部分をグイグイしていますが、これは高い固定力のために、取り外しがとても困難だからです。元々人形の関節に使用するために作られていませんので、これらは全て仕方が無いことです。
逆に、固定力は「せぼね君」よりも若干弱いですが、取り外しが容易で扱いやすいのが「アソブロック」という玩具です。

株式会社マーゼンプロダクツ　アソブロック
http://www.asoblock.jp/

これは自由にキャラクターを形成するために作られたものなので、関節の可動域も広いです。最近ではアソブロックを関節に使うことが多いですね。もちろんそのままでは固定力が弱いので、エポキシパテでジョイント部分を固めて強めるようなこともします。

そんな感じで、人形修理のお話でした。
あと『モサモサメモリアル』では

・照明も使用しない（自然光や部屋の明かりのみ）

という縛りがありますが、これ今回は照明セットが別件で既に組んであったので、仕方なく使いました。
今回の撮影枚数は128枚です。

「今回は照明セットが別件で既に組んであった」と申しましたが、下記のイベントで新作を発表するためです。

ANIME SAKKA ZAKKA
http://animesakkazakka.web.fc2.com/asz3_index.html

アニメーション作家の皆さんが、アニメーションの上映と雑貨の販売をするイベントです。前々から「良いなー」と思っていたら、この度参加させていただくことになりました。
でも色々と進行が遅れています…大変だぁ!!

そんな感じで宜しくお願い致します。

最後に「またか」と思われるかもしれませんが、紙芝居の告知です。
紙芝居イベント「無差別級紙芝居の戦」ですが、6月から9月まで行った全予選が終了しました。
11月22日（土）の「本戦」に出場する精鋭は、下記の皆様です。

1位 AC部（4.86 pts）　http://www.ac-bu.info/
2位谷口崇（4.42 pts）　http://mc.adkda.net/index.htm
3位井上涼（4.36 pts）　http://penerop963.exblog.jp/
4位松本慶祐（4.26 pts）　http://www.vap.co.jp/ponque/
5位外山光男（4.06 pts）　http://mitsuo-toyama.com/
6位ダ・ヴィンチ・恐山（4.03 pts）　https://twitter.com/d_v_osorezan
7位すあだ（4.02 pts）　http://suada.jp/
8位藤勝友侑也（3.87pts）　https://twitter.com/fujikatsu