ご無沙汰しております。
約4ヶ月ぶりの澤田です。
まずはこちらをご覧ください。
http://www.loopdeloop.org/2015/03/yutaro-sawada-GRAVITY/
tampen.jpでも記事が出ていましたが、海外のループ動画コミュニティ「LoopdeLoop」に作品を投稿しました。今回のコラムでは、このループアニメの制作方法とサイトアップまでの流れを書いていきます。
「LoopdeLoop」については下記記事をご参照ください。
【世界と"ループ"で繋がろう!LoopdeLoopTokyo始動!】
「LoopdeLoop」は2ヶ月毎に作品テーマが決められていまして、2・3月は「重力」がテーマとなっていました。どんなものにしようか随分悩みましたが、もうシンプルに飛び降りることにしました。
それと、今回はループアニメということで「モサモサメモリアル 4つの掟」のひとつ「トグル機能(1枚前の撮影画像とライブ映像が交互に切り替わる機能)を使用しない」という項目を除きました。さすがに勘だけでループを成立させるのは現状厳しいです。
■モサモサメモリアル 4つの掟
・ トグル機能(1枚前の撮影画像とライブ映像が交互に切り替わる機能)を使用しない
・ 照明も使用しない(自然光や部屋の明かりのみ)
・ 室内でも屋外でもカメラと三脚のみで撮影する
・ 澤田裕太郎の現状や精神状態を反映させる
最後に「澤田裕太郎の現状や精神状態を反映させる」とありますが、ビルやマンションから飛び降りたい精神状態であったというわけではなく、わぁわぁ騒ぎたい精神状態であったと理解してください。
【撮影の流れ】
まず空舞台(背景)を撮っておきます。後ほど合成処理するためです。
人形が地面に設置しているときは、普通にコマ撮りしていきます。1秒12コマの想定です。
ジャンプする直前、ジャンプ中、着地直後は人形の背中を手で持って撮影しています。シャッタースピードを速めに設定していなかったせいでブレています。ミスです。
編集で手部分をできるだけ綺麗にマスク処理で消します。今回は人形の毛部分、そして支えている手の部分の接地面積が大きく、マスク処理が面倒でした。センチュリースタンド(照明機材など取り付けたりするスタンド)を利用して、人形を支える接地面積をできるだけ小さくしたほうが良さそうです。地面に落ちる影の処理も楽になると思います。
そして最初に撮影した空舞台を合成します。同ポジションから撮影したもの同士ですので、人形を支えている手部分以外は大まかにマスク処理しても違和感が出ません(でも実は背景と若干ズレています)。
最後の撮影フレームでは、最初の撮影フレームに繋がるように調整します。写真のマゼンタ色の線が、最初に人形がいた位置の輪郭です。
大体こんな感じです。
では改めてこちらをご覧ください。
http://www.loopdeloop.org/2015/03/yutaro-sawada-GRAVITY/
ベッドに落ちて跳ね返るアニメなのに肝心のベッドにぶつかる画がなかったり、それを誤魔化すために画面全体を揺らしたりと、結構小賢しい真似をしています。
そういった合成処理をする前の映像と、合成処理をしていない状態の映像を繋げました。
はい。
今回の撮影枚数は62枚です。
そしてこの映像を書き出したの後、GIFアニメに変換します。今回は「Free Video to GIF Converter」という変換ソフトを使用しました。
そしてこれを「LoopdeLoop」のサイトから投稿します。詳しい投稿方法は下記ご参照ください。
【LoopdeLoopについて/作品フォーマットと投稿方法】
投稿した直後に「5日間以内に掲載できるかどうか審査してからアップしますんで」というメールが届き、無事掲載されると改めて「掲載されましたんで」というメールが来ます。
これで大体おわりです。
高評価100位以内になれば、各地で行われるスクリーニングに選出されるようですが、このループアニメではとても厳しいと思いました。
4月からの新しいテーマでも送ってみます。
皆さんもぜひどうぞ。
あと最後にこちらをご覧ください。
https://twitter.com/sawadazu/status/580317078692831232
宜しくお願い致します。
LoopdeLoop(ループデループ)に参加しよう!
オーストラリアを拠点に始まった"LoopdeLoop(ループデループ)"は、隔月で設けられたテーマに沿った短いループアニメーションを募集し、サイトで公開しながら毎回最後には全ての公開作品をまとめた上映会が開催され各会場のグランプリが選出されるという、楽しみながら真面目にアニメーション活動を行うコミュニティーです。
参加方法はループするオリジナルアニメーションを作って投稿するだけ。世界のどこからでも、誰でも無料で参加できます。
英語が不安でも大丈夫!下記記事では投稿方法などの詳細が日本語で解説されています。
・世界と"ループ"で繋がろう!LoopdeLoopTokyo始動!
・LoopdeLoopについて/作品フォーマットと投稿方法
4・5月のテーマは近日発表!
tampen.jpでは、東京でのスクリーニングも準備中です。世界中のアニメーターたちで盛り上がる"アニメーションループ"に、ぜひご参加ください♪
LoopdeLoop
http://www.loopdeloop.org/