今年6月より国立新美術館(六本木)にて開催中の「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展で8月21日(金)小池一夫さんの講演会《 マンガの次世代表現「デジタルコミック」現状への緊急提言 》が行われます。

本講演はI.TOON伊藤有壱さんが企画したもので、伊藤さんによる司会の元、「マンガのデジタル化」の意味や携帯デジタル端末の特性がもたらす「マンガの新しい可能性」について、小池一夫さんがクリエイターの立場から提案します。

小池さんは、1970年の『子連れ狼』(画/小島剛夕)の執筆以来、漫画原作、小説、映画・TV・舞台等の脚本など幅広い創作活動を行う、作家・漫画原作者。代表作として『首斬り朝』『修羅雪姫』『御用牙』『春が来た』『弐十手物語』『クライング・フリーマン』など多くの作品を手がける他、1977年に漫画作家育成のため開塾した「小池一夫劇画村塾」では多くの漫画家、小説家、ゲームクリエイターを育ててきました。

制作者からすると異なる部分も多い「漫画・アニメ・ゲーム」ですが、デジタル化などに於いて抱えている問題では似通った点も見られますので、今回、アニメーション監督である伊藤さんと作家の小池さんという異なる視点からのお話を聞くことが出来るのはとても参考になりそうですね。是非足を運んでみてください。


小池一夫講演《 マンガの次世代表現「デジタルコミック」現状への緊急提言 》
「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展
http://www.nact.jp/exhibition_special/2015/magj/index.html

鑑賞端末としての PC やスマートホン、タブレットの普及により、ここ数年でデジタルコミックは急速に市民権を獲得してきている。 しかし、その実態は出版・WEB など産業側からの発信により培われてきた、それぞれの進化の結果であり、創作物としての「デジタルコミック」の本質は未開拓な荒野に等しい状況だ。マンガ原作者・マンガ家育成の一線を常に歩んで来た小池一夫が、自らの豊富な経験を元に、クリエイターの立場から観た「マンガのデジタル化」が意味するものと、携帯デジタル端末の特性がもたらす「マンガの新しい可能性」について提案する。

講師:小池一夫
司会:伊藤有壱

会場:国立新美術館 3階 講堂
東京都港区六本木7-22-2) http://www.nact.jp
日時:2015年8月21日(金)18:00 - 19:30 (開場17:30)

主催:一般社団法人 小池一夫キャラクターコンテンツラボ
共催:国立新美術館
協力:I.TOON Ltd.

入場料等:無料・事前申込不要
※ただし「ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム展」入場券またはその半券が必要です。

定員:260 名