3月19日(土)に、TOHOシネマズ日本橋を中心に開催される東京アニメアワードフェスティバル(TAAF)2016内の招待上映イベントとして、「TAW(The Animation Workshop)―ものを作る考え方―」が開催されます。

TAWは、28年前に開設されたデンマークのアニメーション教育/産業複合施設。tampen.jpでも何度かご紹介してきましたが、最近ではアニメーション作家小谷野萌さんによる滞在レポート【小谷野萌のアーティスト・イン・レジデンスinデンマーク/TAW Open Workshopレポート2】の連載が記憶に新しいでしょう。
今回は、TAWジェネラル・ディレクターモートン・トーニンさんを招き、
デンマーク国外からも参加可能なアーティスト・イン・レジデンス「Open Workshop(OW)」の学生が制作した作品を含む上映が行われます。
また、
2014年にTAWのSEA企画開発マスタークラスを修了した4名(田中尚美さん、久保亜美香さん、吉田まほさん、宮崎あぐりさん)と、OW(オープンワークショップ)で滞在しアニメーション作品制作を経験した2名(松井幸子さん、小谷野萌さん)のアニメーションアーティスト、計6名の日本人がモートンさんを囲み、TAWでの経験や日本とデンマークのアニメーション制作環境の違い、「ものを作る考え方」などについて、お話しします。

日本ではなかなか経験することのできない刺激的な制作環境について、そして今まさに勢いを増しているヨーロッパのアニメーション産業について、それを踏まえた今後の日本での制作について、生の声を聞くことができる、とても貴重な機会です。ぜひお越しください。

<登壇者プロフィール>


モートン・トーニン
ザ・アニメーション・ワークショップ ジェネラル・ディレクター
かねてよりモートンはTAWのために、常に新しいアイディアを追求し、実行し続けています。TAWの教育レベルや環境の向上を今日まで推し進めてきた、彼のヨーロッパアニメーションの向上への愛情は、企業・アニメーターどちらからも大きな信頼を受けています。


田中尚美
株式会社白組 プロデュース部チーフプロデューサー。映画配給会社にて洋画の買い付け、宣伝プロデュース、劇場営業、配給を担当。その後総合出版社に移籍し、邦画の製作プロデュース、出版プロデュースを手掛ける。2003年、白組に入社。映画・テレビ、実写・アニメを問わず、クリエイターの個性を活かすコンテンツ作りを追求している。アニメーションの代表作品は『うっかりペネロペ』『もやしもん』『みんなのうた / 手紙〜拝啓 十五の君へ~ 』『にゃんぼー!(今秋よりEテレで放送)など。


久保亜美香
2007年、東京工芸大学芸術学部主席卒業。在学中アニメーション学科で古川タクに師事。同年短編アニメーション『おはなしの花が文化庁メディア芸術祭優秀賞他、国内外で多数受賞。2008年、オタワ国際アニメーション映画祭国際審査員。2012年『WWF100%RENEWABLE ENERGY』、2013年『ONED』が海外映画祭で多数入賞、制作スタジオCALFのプロデューサーを経て(株)スーパーミルクカウを設立、プロデューサーとして『ディス イズ マイ ハウス』製作。フリーランスのディレクター、イラストレーター、キャラクターデザイナーとしても幅広く活動している。tampen.jp編集長。


吉田まほ
東京生まれ。2010年、東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。2012年、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修了。修了制作『就活狂想曲(2012年)がアヌシー国際アニメーションフェスティバル(フランス)、ANIMA MUNDI(ブラジル)、CINANIMA(ポルトガル)、第16回文化庁メディア芸術祭などに入選。現在、株式会社NHKアートにアートディレクターとして所属。


宮崎あぐり
フリーランスで活動するアートディレクター兼デザイナー。2003年、現在の3DCG映像制作会社カナバングラフィックスの母体となる制作チームに参加。3DCG制作、グラフィックデザインなどを担当。2006年から制作が始まったショートアニメーション『ウサビッチの原作・キャラクターデザイン・美術設定を担当する。個性的なキャラクターデザインからグラフィックデザインまで幅広く制作している。


松井幸子
3DCGアニメーター/アニメーションディレクター。武蔵野美術大学卒業。2008年より3DCGアニメーターとして様々なプロジェクトに参加。同時にフリーランスとしてMVなど、ディレクションからすべてを手掛けるアニメーションを制作。2013年9月~2014年9月デンマークTheOpenWorkshopにて短編アニメーション『FIRST SHOPPING TRIP ALONE制作。おもしろいこと、たのしい人、かわいいものを求めてどこへでも。現在、ゲームプロジェクトにて活動中


小谷野萌
2012年3月東京工芸大学芸術学部アニメーション学科卒業。2014年3月東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修了。2015年3月から2016年同月まで一年間、デンマークのOpen Workshopにて作品を制作。現在東京にて、フリーランスとして活動中。


東京アニメアワードフェスティバル(TAAF)2016
2016 招待作品
TAW(The Animation Workshop)―ものを作る考え方―
http://animefestival.jp/ja/

開催日時: 2016年3月19日(土) 16:50 - 18:25
会場: TOHOシネマズ日本橋 
スクリーン3
料金: 一般 1,000円、学生 800円

※チケットのお申込みや詳細は公式サイトをご覧ください